データ復旧料金はなぜ高い?
データ復旧サービスを利用された経験がある方はご存じだと思いますが、想像されていた額より1桁多い事に驚かれた事でしょう。
では、何故? データ復旧料金が高いのかをご存じですか?
その主な理由
- 業界として無料作業が常識化している問題
- 復旧作業後にキャンセルされる方が多い
- キャンセルされた方の作業料は次に注文された方の復旧料に上乗せされる業界の常識
- お客様が[見積り無料]を過剰期待されている
- 正確な料金を提示するには見積作業だけでは見積は不可能(復旧を完了するしかない)
- 日本にはデータ復旧技術を教える学校が無い
- 海外留学費用が高額
- 復旧アルゴリズムが公開されていない
- 復旧装置が1社独占のため高額
- 1社独占のためライセンス更新料が高額
- データ復旧の意思がないのに(とりあえず)見積依頼をされる方が多い
- 悪徳業者が大手となっている(大手が悪徳とは限りません)
- ボッタクリ業者が大手となっている(大手がボッタクリとは限りません)
[見積り無料] は良い事!?
業者にとってもユーザーにとっても、決して健全な事ではありません。
データ復旧業者の特徴欄には、何処でも「相談無料」「見積無料」「見積後のキャンセルも無料」「キャンセル自由」等の文字が掲載されています。
当店のサイトに、試しに一定期間「見積りは有料」と掲載してみました結果は注文が激減しました。
キャンセル不可にした場合、復旧費用はどれ位安くできるのか?
大手様のキャンセル率は50%~90%のようです。(当店調査)
仮に50%(半数)の方がキャンセルされない場合、単純計算では復旧料金は半額にできます。
また90%の方がキャンセルされない場合、10分の1に減額できる事になります。
相見積りは存在しない業界ですから[無料見積りは良い事]と考えないで下さい。低料金での復旧チャンスは1回ですから。
見積りに多大なコストがかかる理由
データ復旧業界の見積り作業の内容は、他業種のような「見積り作業」ではない。
正確な見積料金を確定するには、データ復旧作業の全行程を終わらせる必要があります。
その後に初めてデータリストが作成でき、提供できる状態となります。
仮にお客様が欲しいファイルが1ファイルだとしても、ディスク全体を復旧した後に目的の1ファイルが提供できるのです。
ディスク容量は年々倍増しており小容量の機器は入手できなくなってきました。販売価格は、小容量のメディアでも大容量のメディアでもほぼ同額、場合によっては、大容量のメディアの方が安価な事も珍しくありません。
大容量メディアの復旧は困難
復元率は大容量のメディア程困難です。1TBなら復旧に成功しているのに2TBだから復旧不可の判定となる事も多くあります。
また、HDDメディアの場合、容量確保・製造コストダウンの目的でCMR記録方式(基本性能が優秀な方式)からSMR記録方式(瓦記録方式と呼ばれ大容量化ができます)に移行しています。これは[改良]では無く[改悪]です。SMRのデータ復旧は困難です。
メモリーメディアの場合、容量の増大に伴うコストダウンのため、世代数が増える程[改悪]されています。第1世代(SLC)→第2世代(MLC)→第3世代(TLC)→第4世代(QLC)が増えています。品質の悪い仕様モデルほど売れています。メーカーは売れる物だけ生産します。データ復旧は世代が新しくなる程、エラーの修復が困難です。
1日2交代制で2週間復旧作業をしても、お客様は簡単に(気軽に)キャンセルされています。
キャンセルされた復旧作業コストは誰が負担しているでのでしょうか?
データ復旧を注文されたお客様が負担されています。
よってキャンセル率が90%の業者はデータ復旧料金が10倍となり、キャンセル率が50%の業者のデータ復旧料金は5倍となるのです。
[見積り無料]は人質作戦の手口
より安価なデータ復旧のチャンスは1回の事が多い、業界です。
「合見積りなど存在しない」という業界である事をご存じでしょうか?。つまり、一旦返却後は見積条件が無効となります。(全業者同じです)
一般的業界の見積り
お客様がご注文される前に既に「サービスの内容・仕様」が決まっています。お客様側は提供されたパターンの中から予算や条件に応じて選択するだけの業界が多いように思います。
データ復旧業界に於ける見積り提供のタイミング
一方でデータ復旧サービスの場合、障害のメディア1個1々が状態が異なります。100%正確な見積りを提供するにはデータ復旧
作業を100%終わらせる必要があります。
逆に、[正確な診断をしない]、というケースはデータ復旧料を抑えられます。
お客様に理解して頂けないのが問題点ですが・・・
健全な診断
お客様は正確な診断を求められています。(お気持ちは理解できます)
しかし、正確な診断をしますと多大はコストがかかります。
つまり、健全なサービスを提示してもお客様の支持は得られません。
当店の暫定対処
(A)のお客様の作業代金を(B)のお客様が負担するという、構造には問題を感じています。
サービスの健全化を推進されている業者が、実は健全ではない業界を造り上げていると思います。
お客様に健全な負担をして頂くには、複雑な料金メニューが必須です。
そこで、
有料診断コストの一部を負担して頂き、
データ復旧コストを抑える。
お客様に選択して頂く。
というメニューを暫定的に展開して見る事にします。