バッファローのNAS利用時のご注意
バッファロー製のNAS-HDDは2つのシリーズが販売されています。
1:LinkStation(リンクステーション)シリーズと2:TeraStation(テラステーション)シリーズと呼ばれています。
書込方法の仕組みや販売価格の違いから、大きな位置付けとしてLinkStation(リンクステーション)は家庭用途、TeraStation(テラステーション)は業務用途だと思われます。
RAIDレベルの違い
LinkStationの場合、RAIDレベルはRAID1での利用を想定されており、一方TeraStationはRAID5又はRAID6を想定されています。
シリーズ | LinkStation | TeraStation |
用途 | 家庭 | 業務 |
HDD数 | 2本一組 | 3本以上 |
内蔵 | 〇 | 〇 |
出荷時 | RAID0 | RAID5/6 |
利用時 | RAID1 | RAID5/6 |
販売価格 | 3万円台~ | 8万円台~ |
OS | インストール済 | |
交換用HDD購入 | 販売店 | |
1本正常時の交換 | ユーザー | |
交換用HDD | 同モデル推奨 | |
交換用HDDの記録方式 | CMRがお薦め | |
お薦めHDDメーカー | WesternDijital | |
お薦めHDDモデル | RED Plus/Pro | |
お薦めHDD容量 | 500GB/1TB | |
お薦め回転数 | 5400 |
工場出荷時の設定(RAID0)のまま使用をされた場合、HDDが故障したらデータ復旧が困難となります。最悪は復旧不可。
RAID0→RAID1へ変更するには、特別な専門知識が無くても設定可能です。
時間は数時間かかります。(HDDのモデルに依存します)容量や台数や速度が関係あります。
RAID1の特徴
HDDが2台で構成できますから導入コストが安価です。
1本目のHDDには2本目のHDDと同じデータが保存される方式ですから、1台目が死んでしまっても2本目からデータ復旧できますから、より安価に復元できます。
デメリットとしては、1本目のエラーデータは2本目もエラーのままコピーされます。しかし、更新しないデータ(例えばJPG画像など)は破損している事をユーザーは気が付かない事が多いようです。HDDのビット化けと言われています。
RAID5の特徴
3本構成の場合、2本のHDDが正常なら完全なデータへ復元可能です。4本構成の場合、3台が正常なら完全なデータが復元可能です。保存可能なデータ容量はHDD3本分となります。
RAID6の特徴
4本構成の場合、2本が正常なら完全なデータへ復元可能です。保存可能なデータ容量はHDD2本分となります。
まとめ
信頼性(安全性)は、RAID6 > 5 > 1となります。
データの転送速度は、RAID5 > RAID6 > RAID1となります。
ファイル容量は、RAID5 > RAID6 > RAID1となります。
復旧の難易度は、一概に言えません。
RAID0は論外です。絶対に使用してはいけません。データ復旧が不可又は困難なモードです。
RAID無のモデル(1本構成)は使用しないようにしましょう。冷却ファンが内蔵されていませんし、幅が狭いのでよく倒れますが倒れたら即死します。この場合、データ復旧は、ほぼ不可、又は復旧率が低いです。
その他、モデルによりRAID10/50/60等の仕様はありますが実際には利用されていません。