リモートによるデータ復旧

2020年2月のコロナウイルス発生に伴い、PCのリモートによる設定変更やトラブル診断が増えています。
例えばUSBメモリーやSDメモリーで容量が8GB迄程度の場合、論理障害に限り【リモート】によるデータ復旧ができます。

興味のある方は以下を読んで下さい。

現在のWindows OSのバージョンは80%がWindows10です。最初から付属しています【クイックアシスト】というソフトを利用しますと、インターネットを介した遠隔地からPCをリモートコントロールする事が可能となります。
遠隔地のユーザー様にPCの操作方法をレッスンしたり、トラブル診断をする等、困っている人を支援する事ができるツールです。

クイックアシストとは?

Windows 10のAnniversary Update(Build:1607以降)をインストールされていれば、標準機能としてクイックアシストが使えるようになっています。このクイックアシストは、インターネットにより接続された2台のPCが支援者として、もう片方が支援を受けられますので便利です。

Windows 10 Anniversary以前はリモートアシスタンスと呼ばれていました。Anniversary以降でもリモートアシスタンスが残っているため、クイックアシストとリモートアシスタンスの両方が使えます。

リモートアシスタンスとリモートアシストの違い?

クイックアシストはAnniversary以降のWindows 10同士でのみ利用できます。どちらか片方がWindows 7やWindows 8、Anniversary 以前のWindows 10だとクイックアシストが利用できません。その場合はリモートアシスタンスが使えますがこの際アップデートしましょう。

リモートデスクトップとは?

リモートデスクトップの目的は、遠隔ユーザーのPCを操作するのが目的ではなく、外出先から自宅のPCや会社の自分用のPCを操作するためのソフトで、操作される方のPCに人がPCの前にいなくても操作する事ができますが、Windows 10ではPro以上が必要になります。Homeは対象外です。一方、クイックアシストとリモートアシスタンスはHomeエディションを含むすべてのWindows 10で利用が可能です。

又、リモートデスクトップは、セキュリティの設定などが必要ですが、クイックアシストは、セキュリティコードを操作側PCと被操作側PCで共有する必要があるので安心です。

クイックアシストは一切の準備が必要なく簡単です。

接続と終了の方法?
支援をするPCと支援を受けるPCの両方がAnniversary以降のWindows 10が前提です。支援をするPCを「ヘルパー」、支援を受ける方を「ユーザー」と呼びます。ヘルパーのみMicrosoftのアカウント登録が必要です。

クイックアシスト利用の手順
1 ヘルパーとユーザーの両方のPCで[スタート]—[Windowsアクセサリ]—[クイックアシスト] より起動します。
2 ヘルパーは「支援を提供する」をクリックします。ユーザーは「支援を受ける」をクリックします。
3 ヘルパーはMicrosoftアカウントでサインインします。
4 セキュリティコードをヘルパーに連絡します。
5 [許可] ボタンをクリックします。

以降、詳細です。

1 ヘルパーとユーザーの両方で[スタート]—[Windowsアクセサリ]—[クイックアシスト] を起動します。
[クイックアシスト] を右クリックして「スタートにピン留めする」をクリックすれば、[スタート] メニューの右にタイル表示されます。

2 クイックアシストのウィンドウが開きますので、ヘルパーは「支援を提供する」をクリックします。ユーザーは「支援を受ける」をクリックします。

3 ヘルパーにはMicrosoftアカウントのサインイン画面が表示されるので、メールアドレス、電話番号、SkypeID等を使ってサインインします。画面が表示されない場合は既にアカウントがあります。

4 ヘルパーのPCには「セキュリティコードを共有する」が表示されます。ユーザーのPCに「セキュリティコード」を入力します。
「セキュリティコード」は10分間有効です。

5 ユーザーのPCには「画面を共有する」が表示されますので、[許可] ボタンをクリックします。

6 ヘルパーの「クイックアシスト」ウィンドウに、ユーザーの画面が表示されます。

ヘルパーとユーザーの両方がユーザーのPCを操作できます。ユーザーはクイックアシストの一時停止や終了ができます。ヘルパーは、クイックアシストの一時停止や終了ができる他、ヘルパーのPCのキーボードやマウスを使って、依頼者のPCでの通常のWindowsの操作ができます。

クイックアシストの終了の手順
1 ヘルパーとユーザーのどちらかがクイックアシストバーの [×] ボタンをクリックするか、ヘルパーがタスクバーの [■](終了)アイコンをクリックすると「クイックアシストを閉じる」が表示され共有が終了します。

2 ヘルパーとユーザーのPCにクイックアシストの終了画面が表示されます.
、この画面を閉じます。クイックアシストでの操作が一定時間ない場合もこの終了画面になります。

3 ヘルパーの終了画面で、タスクバーの [再接続] アイコンをクリックすると、再びクイックアシストでユーザーと再接続する事が可能です。ユーザーPCには「画面を共有する」画面が表示されますので、[許可] ボタンをクリックします。

再接続に失敗する事があります。

ヘルパーでは不可能は操作
リモート中は、[Windows] + [R](ファイル名を指定して実行)、[Windows] + [E](エクスプローラの起動)、 [Windows] + [X](スタートメニューのコンテキストメニューの表示)、[Ctrl] + [Alt] + [Delete](セキュリティ画面の表示)、[Ctrl] + [Shift] + [Esc](タスクマネージャーの起動)等、特定のショートカットキーが利用できません。[Ctrl] + [C]、[Ctrl] + [V]、[Ctrl] + [Z]、[Ctrl] + [A] などのショートカットキーは利用可能です。

ユーザーのPCのサウンドはヘルパーには聞こえません。よってサウンドのトラブルには対応できません。

以上のように、Windows 10のクイックアシストは、事前の準備が不要で利用する事が特徴です。
この点が他のリモートソフトと大きく異なる点です。

欠点は、マウスの反応がやや遅いですが、ストレスが溜まる程ではありません。なにしろ無料ですから我慢しましょう。

クイックアシストより優秀なソフトは「TeamViewer」だと思いますが、利用料金が高いです。「個人利用は無料」となっていますが「お金を払わないとエラーが発生しやすくなります」たぶんわざとエラーを出していると推測します。