[最終更新日:2023年7月10日]

2023年現在、HDDの製造メーカーは世界で3社だけです。
韓国の[SAMSUNG]は[Seagate]に2011年に買収されています。
日立(HGST)もWesternDijitalに買収されています。
結果、ちなみにHDDの世界シェアは、
1位:ウエスタンデジタル:50%
2位:シーゲイト:30%
3位:東芝:20%

HDDのデータ復旧に持ち込まれるユーザー様に「メーカー名はどこですか?」とお聞きしますと「1位:バッファロー」「2位:アイオーデータ」と回答される方が大半です。ちなみに[バッファロー]はHDDのメーカーではありません。[東芝]か[ウエスタンデジタル]は[シーゲイト]のいずれかです。

今日は、その3社の内のSeagateのお話です。
ST1000DM001のデータ復旧が大量に持ち込まれたのは10年以上前の事でした。
やがて大容量化に伴い2TBモデルのST2000DM001がこれも大量に持ち込まれるようになりました。
最近では3TBモデルのST3000DM001に変わってきています。
このシリーズは欠陥モデルです。
私が50台の新品を正規ルートで購入した事がありますが全数初期不良でした。
一般のユーザー様は不良品と思わずに使用されていますが、測定器にかけると酷い状態です。
プラッタとヘッドが悪いため速度が速い場所と遅い場所が全面的なのです。
暫く使ううちに「カッチン・カッチン、ザーザー、ザー」と異音を発してきます。
この異音はプラッタにヘッドが擦れている音なのです。
当然、データは復旧できない状態です。
画像を参照下さい。
1枚は正常な物。もう1枚は故障した物です。
このモデルの問題は、プラッタを脱落したヘッドパーツが擦れて回転している事です。
20秒~40秒間回転して停止する物が殆どです。
お客様に「異音がしていますか?」と聞くと「回転音がしていません」と言われるので
安心すると、持ち込まれて通電すると異音を発しています。
通電後は回転がし、異音を発し、その後、回転音が止まる、という症状です。

また、気持ちの悪い金属的な音が時々出るのも発売開始の時期から気になっていました。
結果、このシリーズは2年以内に50台全てが故障しました。破損したヘッド

正常なヘッド