【最終更新日】:2022-11-18
USB端子が折れた
福岡市内のお客様から、USBメモリーの端子が折れたので修理して欲しい、というデータ復旧依頼がありました。
USBメモリーには転送速度の違いでバージョンが2種類あります。
修理の難易度はUSBのバージョンに依存します。
Ver2.0が昔からある古いバージョン、コネクタの色が黒色の場合が該当します。
Ver3.0はVer.2より新しいバージョンで、コネクタが青色です。
Ver.2.0はピンが4個+2個の計6個で、データ復旧のために重要なのは4個です。
統一されているのでコネクタの移植が楽です。
Ver.3.0はピンが9個+2個の計11個で、ピンの仕様が異なる2種類が存在します。
今回の依頼は、メーカー名がImation(イメーション)で容量16GBでしたが、修理でデータ復旧可能な場合は、データの容量は関係ありません。
今回のトラブル内容は、一個のピンの基盤が剥離しており、その先がどこに繋がっている判りにくいモデルでしたが、テスターで導通を探す事に成功し20分で修理が完了し、納品用USBメモリーへのデータのコピーが約20分で完了しました。
その作業の間、待って頂きました。
USBメモリーを購入される際のご提案
同じ購入店で同じ日に、同じメモリー容量で、同じモデルを、もう1個購入される事をお勧めします。
その理由は、修理でデータ復旧できない場合、データが保存されているメモリーチップを移植する方法でデータ復旧できる事が多いのです。もちろん、メモリーチップが物理的に死んでしまったら、この方法はでは復旧できませんが、過去の経験から、メモリーチップが死んでいる確率は低いです。多くはコントロールICの故障ですから・・・。
メモリーICは約500度の温度に耐えられるのに比較し、コントロールICは400度でも死んでしまうのだそうです。
つまり故障の原因の多くは高温による断線だと言われています。
基板上のパーツの故障もあります。これもメモリーチップを正常な基板に移植する方法で解決できるのです。
今後、第5世代が主流になったら、データ復旧方法は変わって来るでしょう。この移植法に・・・。